ブラックリスト機能というのは、一度解除した人を記録しておき、そのアドレスでは二度と登録できない機能のことです。

どうしてこの機能が必要かというと…

 

どんな時に使うのか?

代理登録の際の間違いを防ぐ

たとえば、購入者さんに特典の請求をしていただき、その際に、購入者通信に手動で登録しているとします。
購入者さんに登録してもらうんではなく、こちらで代理登録する形です。

 

特典が請求されるたびに、いちいち登録するのは面倒なので、どうしても、思い出したときにまとめて登録することになります。

 

そうすると、
「あれ?どこまで登録したんだっけ?」ということに、必ずなります。

 

1週間分くらいたまっていても、少し多めに2週間分を登録するとします。
シナリオが重複不可になっていれば、すでに登録してある人は登録されずに弾かれるので、問題ないように思えます。

 

ところが、このときにブラックリスト機能がないと、
すでに登録されていて、なおかつ読者さんが自ら解除した人のデータをもう一度登録してしまうことになります。

 

これが、購入者通信だけならいいですが、
通常メルマガ、○○メルマガ…とあちこちに、解除した人をもう一度登録してしまったら、
読者さんから見たら迷惑メール以外のなにものでもありませんよね。

 

このようなミスが私は怖いので、ブラックリスト機能は必需と考えます。

 

 

1人に1度だけ流したいステップメール

たとえば、無料レポートを請求してくれた人をメルマガ読者さんにするとしたとき、
1番最初だけ、ららを良く知ってもらうためのステップメールを流したいとします。

 

シナリオ間のデータは移動しかできないとします。

 

そうすると、このような構造になるのですが、
すでにAさんにはステップメールが一度流れているのに、このままだともう一度流れてしまいます。

 

 

ところが、データを移動したあとにブラックリストに入れておく機能があれば、Aさんをステップメールに登録せずに済みます。

 

 

他シナリオへのコピーができるか?という機能比較がありましたが、
コピーができなくても、ブラックリスト機能があれば、同じ人を2度登録せずに済むことになります。

 

 

なぜこの機能が大事なのか?

メルマガというのは、一度設定したらそれで終わりにはなりません。

 

他のシステムに引っ越ししてみたり

シナリオを作り変えてみたり

自動で動く仕組みを作るために構造を変えてみたり

 

そういうときに、データの引っ越しはつきものなのですが、
きちんと管理しているつもりでも、読者さんが自分で解除したデータはリストになっていないので、
再度登録してしまう危険が否定できないんです。

 

これは、信用問題にかかわりますし、
メルマガアフィリエイターとしては、絶対に避けたい間違いです。

 

読者さんが自分でメルマガを解除した時には、そのデータが自動で記録され、
万が一間違って登録しようとしたときには「そのアドレスはブラックリストに登録されているので登録できません」とエラーになる。

 

そういう機能は、私は必須だと思っています。

 

入手した時のデータを管理することも大事ですが、
解除されたデータを管理することはもっと大事なんじゃないでしょうか。

 

逆に、一度解除したアドレスでは二度と登録できないという不都合も発生しますが、
間違えて登録してしまうデメリットよりはましだと考えます。

4つのシステムの比較

アスメル

自動で登録されるブラックリスト機能はありません。
解除されたら、あっさり削除されてそれっきりです。

 

登録禁止アドレス(もしくはドメイン)を手動で登録する機能はありますが、

 

解除の通知が来るたびにここに手動で登録するのは、私の想定する目的からすると、現実的ではありません。

 

 

アスメルに、ブラックリスト機能を搭載する予定があるか伺ったところ、

この機能については他にもご要望を頂いており今後実装予定ではありますが、
到達率に関するものなど優先度の高いものから開発を行っているため、対応時期については未定となっております。
こういった誤登録はCSVファイルアップロードによるものでしか起こりえません。
解除時の通知メールをもとに、手持ちリストからも削除を行う、解除者リストを作る、などして再登録防止に努めて頂ければと思います。

との回答をいただきました。
当分実装されそうにありません。

 

そもそもステップメールというのは、自動でシステムを回すための仕組みです。
解除のたびにリストを修正したりという手間は、かけたくないのが本音ですよね。

 

 

ミルキーステップ

ミルキーステップのブラックリスト機能は、シナリオごとに設定することができます。

 

 

自ら解除したアドレスは、削除してしまわずに、このように「配信停止」状態で保存しておくこともできます。

 

 

ただし、いったんブラックリストに送ってしまうと、データを検索したり閲覧したりする機能は、ないようです。

 

 

オレンジメール

オレンジメールには、ブラックリスト管理機能があります。

 

 

自ら解除したデータをブラックリストに自動で登録し、このようにリストにもなりますし、

 

 

登録したり検索したりすることもできます。

 

 

 

ネット商人PRO

ネット商人PROのブラックリスト機能は、CSVでダウンロードできる点が大きな特徴です。

 

解除されると、このように配信停止の状態で保存されて、データを閲覧することもダウンロードすることもできます。

 

 

ブラックリストの引っ越し

この4つのシステムの中では唯一、ネット商人PROからオレンジメールへの引っ越しが可能です。

 

ネット商人PROでブラックリストをダウンロードして、それをオレンジメールのブラックリスト登録画面に貼り付ければ、

 

 

このように引っ越すことができました。

 

 

マイスピー

配信解除された場合にどうするか?がきめ細かく設定できるようになっています。

 

 

一見無理かな〜と思うんですが、深く理解していくと「あ、それもできるんだ」となる。本当にマイスピーは欠点のないシステムです(笑)

 

ららの所感

特定電子メール法では、
アドレスを入手したときの状況は詳しく保存するように定められています。
でも、そのアドレスが解除されたとき、解除データをきちんと管理している人はどのくらいいるでしょうか。

 

最初からブラックリスト機能のあるシステムでやっている場合は、
システムにまかせっきりになっていると思います。

 

もちろんそれで事足りていればそれでいいのですが、
システムを引っ越すときや、構造を作り変えるときなど、うっかりすると削除データもまた登録してしまいかねません。

 

そこをきちんと考えているシステムは、ポイントが高いと感じます。
ネット商人PROのように、ブラックリストも引っ越しできるシステムが理想ですよね。